近年、新しく耳にするようになった「プロバイオティクス」という言葉。何となく良いイメージを持っている方が多いと思いますが、具体的に何かご存知でしょうか。ヤクルト?ヨーグルト?味噌?
身体にいい食品の総称と思っている方も多いのではないでしょうか。

このプロバイオティクスという言葉は、抗生物質=アンチバイオティクスの反対語です。

皆さんも風邪を引いたりして病院から抗生物質をもらったことがあると思いますが、実はこの抗生物質、飲んだ際に、からだに有害な悪い菌だけではなく良い菌までも根こそぎ殺してしまうのです。

この結果、抵抗力や免疫力も落ちてしまう事になりかねない可能性も。もちろん、素晴らしいお薬ですし、その処置が必要な時もたくさんありますから、それはそれで素晴らしいお薬なんですが。。。

一方のプロバイオティクス。

こちらは、腸内で良い菌(善玉菌)を自然な形で増やして、悪い菌を退治していこうという意味を持つものです。

しかも人間の腸内にある善玉菌は500種類以上とも言われており、多種多様な複数の菌が、それぞれの役割を果たしてくれていますから、「よし!プロバイオティクスを取り入れてみよう!」と思い立った時は、1種類の乳酸菌だけではなく、できるだけ多くの種類を含むものにすべきでしょう。

そうすることによって、残念ながら体内の酸によって腸まで届かずに死んでしまった菌でさえ、他の菌のエサになって活躍してくれる善玉菌もいたります。もし一種類だけだったなら、もし飲んだ人の体質に合わなかったら、それで終わってしまいますが、複数であるからこそ様々な活躍を見せてくれるのです。

プロバイオティクスは、「善玉菌を増やして体質改善を促し、悪玉菌と闘ってもらう」という考え方ですから、身体に悪い菌をいきなり全滅させる薬ほどの威力はありません。

しかし、その有用性はアトピーやアレルギーにも認められているため、犬のアトピーやアレルギーに悩む方がいらっしゃったら、ぜひ、一度、犬のプロバイオティクスをお試しになってみてはいかがでしょうか。

犬や猫は人間よりも、毎日同じフードを食べ、同じ環境で暮らしているため、その効果が早く見える可能性も高いといわれていますから、きっと何かしらのいい反応があるかもしれません。

人間も犬猫も、健康はやはり腸内から!が、最も大切ですね!