餌やりさんにケアされながら、地域で暮らす猫は沢山います。

安全と安心が守られている猫たちは、自由に好きな所に行け、
顔見知りの人間には存分に甘え、不審者には決して近寄らずと、
極めて猫らしい猫として暮らしをしているのだと思います。

トイレは?寒さや暑さは?と心配になる面もありますが、ご近所からよほどのクレームがない限りは、そのままで暮らしていけるでしょう。

ですが、病気になったり、ケガをしたりとなると話は別です。

かつて、私も餌やりをしていた時期に、
何度か「この猫にとって自由と健康どちらが優先?」と迷い悩んだことがありました。
結論は、常に、自由より健康だったのですが、今でも本当にそれで良かったのだろうか?と思うことがあります。

たとえば、我が家にいる「みみん」と名付けた猫ですが、
彼は推定7歳、3年程前に自宅に連れてきました。

理由は、蚊のアレレルギー症状が、あまりにも気の毒でそのままにできなかったからです。
保護するまでは、ゴハンに動物病院で処方してもらったステロイドを与えたり、
プロバイオCAを飲ませたり、お気に入りの木に電池式の蚊取器をくくりつけたりと、あの手この手を尽くしました。
最初の夏はどうにか乗り越えたのですが、翌年は赤むけになった耳の皮膚が秋口になっても治らず・・

外で暮らしている猫の健康管理は本当に難しいものです。

家で暮らすようになったみみんは夏になっても耳の皮膚が赤むけになることはありませんが、体重が大幅に増えてしまいました(泣)

食事と運動のバランスがよろしくないのです。一難去ってまた一難です。

ご飯はできるだけ少なめに、を心がけている飼い主ですが、
まあるくなったみみんの後ろ姿を見ながら、これで良かったのか!?と、つい思ってしまいます。